JohnLobb(ジョンロブ) ウィリアム リウェルトとオールソール交換
今回は高級靴の代名詞とも言えるJohn Lobb(ジョンロブ)
モデル名はウィリアム。
ダブルモンクストラップのデザインの元祖とされています。
こちらの靴、お客様がお知り合いの方から譲り受けたそうで、
「しっかり直してから長く履いてゆきたい」とのことでご依頼をいただきました。
こちらがビフォーアフターです。(スライドしてください)
写真が逆向き、見ずらくてすみません…(>_<)


作業工程を画像に沿ってご説明してゆきますので、
ざーっと最後まで読んでくださいね(^^)/
全体的にキズなどはあるもののコンディションは悪くないです。
元々のソールはレザー2層のダブルソールの仕様です。
つま先部分が深く削れておりますが、
ウェルトは大丈夫かと思いオールソール交換で
ご案内を進めておりました。
ヒール周辺をよく確認すると、
ヒール側面(下の画像、青丸部分)
ソールの縫付けの糸が側面から見えてしまっております。
ヒール幅の削り過ぎによるもので、
ソール交換の際、新たに縫付けを掛けれない状態ですので、
リウェルトから作業を進めさせていただきました。
では修理していきます。
まずは、
どんどんバラシていきます。
リウェルトの段取りに入ります。
まずは糸の加工です。
糸の撚りを戻し2本の状態に、
さらに1本の状態に戻し、
糸先が細い状態にします。
糸先にすくい縫いの際に使用する針を取付けました。
糸の加工に関しては、
下記の記事で詳しくご説明していますのでご参考にどうぞ。
ウェルトの縫付けを進めます。
一針一針、手縫いできっちり締めてゆきます。
縫い上がり後、余分に余った革の凸部分を革包丁でカットします。
ウェルトの縫い付け完了しました。
シャンク(かかと芯)を戻します。
金属製の物が一般的ですが、
今回の靴の様に木製の物も使われています。
かかと部分に革をセットします。
幅の調整が出来る様に少々大きめにしておきます。
ここまで進むと通常のオールソール交換と同様の作業で進行します、
今回はダブルソールの仕様ですので下の画像の状態にもう一枚、
革のソールをセットしています。
その後、ソールの縫い付け⇒ヒール取り付け⇒インクにて着色、
と進みまして仕上ってゆきます。
こちらが仕上りとなります。
ウェスト部分の幅、厚みを程よく絞ることで立体感が増します。
今後のメンテナンス性も考慮して、
問題だったウェルト幅もしかっり確保。
靴が美しく見える様にソール全体のラインを考慮しています。
ソール面の仕上りです。
しっかりと磨き上げ、
革の良い質感がでてくれました。
とても素敵な靴ですね。
メンテナンスしてゆくことで、
まだまだ永く履いて頂けます。
本日もありがとうございました。
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